枯れたケヤキが“筆”のようになる理由

2026.2.20

― ケヤキの枯死と樹木の構造 ―

 

ケヤキは、スギやヒノキのように一本の幹から規則的に枝を出すというより、

幹の途中からほうき状に枝を広げる樹形が特徴です。

武蔵野の象徴的なケヤキ「むさしの一号」は、その姿がよくわかる例でしょう。

 

先日、現場からの帰り道。

枯死したケヤキの枝先が、まるで大きな筆のようにすぼまっているのを見つけました。

 

 

ケヤキの枝が反り返る理由は?

 

生きている間、枝は常に重力の影響を受けています。

枝の外側には圧縮力、内側には引張力がかかりながら成長します。

樹木はその力に対抗するため、単純に細胞の数を増やすのではなく、細胞の長さや組織構造を変化させてバランスを取ります。

広葉樹であるケヤキは、傾いたり荷重がかかったりすると「あて材」と呼ばれる組織を形成し、姿勢を保とうとします。

ところが枯死すると、

 

・水分が抜ける
・組織の弾力が失われる
・内部応力が解放される

 

その結果、生きているときに均衡を保っていた力のバランスが崩れ、枝先が内側へ収縮するような形になり、“筆”のように見えることがあります。

これは決して偶然ではなく、樹木が長年かけて積み重ねた力の履歴が、枯死後にあらわれた姿ともいえます。

 

 

 

ケヤキが枯れる原因とは?

 

都市部でケヤキが枯れる原因には、

 

・根の踏圧や舗装による土壌硬化
・過度な強剪定
・水はけ不良
・根系の損傷
・猛暑によるストレス

 

などが挙げられます。

とくに近年は、夏の高温と乾燥の影響で大木の衰弱による相談が増えています。

樹木は「答えが一つ」とは限らない

先日受講した松保護士の講習でも、講師によって説明が異なる場面がありました。

樹木の世界では、まだ解明されていないことも多いのが現実です。

土壌条件、樹齢、環境ストレス。

同じケヤキでも、置かれた環境が違えば反応も異なります。

だからこそ、

 

・現場での観察
・枝ぶりの変化
・葉の付き方
・根元の状態

 

を自分の目で確認し続けることが大切なのだと感じます。

 

 

ケヤキの剪定・管理は専門家へ

 

ケヤキは成長が早く、大木化しやすい樹種です。

強く切りすぎると枯れ込みや内部腐朽の原因になります。

 

中野の植木屋ウエヨシでは、

・ケヤキの剪定
・枯れ枝診断
・大木の樹勢回復
・土壌改良
・伐採・危険木対応

を承っております。

「ケヤキの枝が枯れてきた」

「強く切ってしまって心配」

「倒木が不安」

そんなお悩みは早めの相談が重要です。

 

 

樹木と向き合い続けるということ

 

植物について、まだわからないことは多い。

だからこそ観察を重ね、樹木の声を聞く。

枝の向きひとつにも理由がある。

枯れてしまうまでにも履歴がある。

庭の一本も、街路樹の一本も同じです。

 

 

中野の植木屋ウエヨシ

 

“植”木もひとも“喜”ぶ庭づくり

中野区を拠点に

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